2016/04/11

Power BI Desktop - Excel とどこが違うのか

Power BI アドイン for Excel で、Power Query や Power Pivot を使っている Excel ユーザーにとって、Power BI Desktop はなかなか「使う場面が無い」という状況かもしれません。

ところが、データを加工する、保管する、という目的ではなく、「レポートを作成しメンバーと共有する」ということを最大の目的とすると、Microsoft の製品やサービスでは Power BI サービス (https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/) の利用を検討することになるでしょう。この BI レポートの活用のエリアは Microsoft 以外では「脱Excel」を掲げて様々なサービスがしのぎを削っている分野でもあります。(他には TableauOracle の BICS など、BIツールで多数あります。)

方や、、、圧倒的なユーザー数を誇る Excel でも Power View を使って Power BI で利用できる「レポート」を作成できるとはいえ、Power BI アドイン for Excel は、Office のバージョンに注意してもエディションが Professional Plus が必要なものがあったり、Office 365 ProPlus の Excel しかサポートされていないものがある、Power View の扱いがどうにも(Silverlightだったり、リボンになかったり)、、、といった状況から、無料ツールである Power BI Desktop の利用機会が増えるか、Power BI Desktop と同じ使用感の Power BI Service (Web) 上での[レポートの編集]を使う場面が増えてくるようにも感じられます。(いや、、、はっきり言って使いづらいですよ。Office 365 ProPlus = Office 365 の E3 以上 ならいいんですけど、パッケージの Office/Excel とか大変です。) 



そこで、いざ、Excel でピボットテーブルを使ってレポートを作っていたユーザーが、Power BI Service の Web 上のレポート編集ツールや Power BI Desktop を使ってレポートを作ろうとすると、勝手が違うので戸惑ってしまいます。

ええ、私が最初そうでしたから(笑

このブログの(長い)タイトルが「Excelユーザーのための、、、」なので、Excelユーザー視点で、Power BI Desktop での表や、グラフの作り方(=ビジュアルの使い方)を考えてみたいと思います。

Excel ブックのデータをそのまま使える Power BI

Power Query(Excel 2016~だと [取得と変換] )と同様の機能が Power BI Desktop でも使えるので、データの取得と変換を Power BI Desktop でも同じことができるのですが、ここでは話を簡単にするために、様々なデータソース(SharePoint や Access や SQL Server など)から Excel にデータを集めて、現在は Excel で分析用のデータを収集しているとしましょう。



そのデータをそのまま Power BI Desktop で使えるのが魅力です。

ローカルのPCや、OneDrive、 SharePoint のドキュメントライブラリなど、さまざまな場所にあるブックをデータの取得先として指定、編集できるのも大きな魅力ですが、今回は、分析・グラフ化を主眼にしますので、すでに、データセットとして Power BI Desktop に取り込んでいる、というところから話を始めます。


「ビジュアル」(視覚化)の種類を知らないと話にならない

データはそこにある。そして、そのデータを「どう見せたいのか」。これが決まっていないと話にならない、、、Power BI Desktop では、そんな感じがします。

Excel では多種多様なグラフを作成することができます。


Power BI Desktop の既定のビジュアルの種類は以下です。


ここで、きれいなグラフを作ろう、Power BI 的にはスライサーとかを使った対話型のグラフのレポート(Power View に相当)を作ろう、となると思いますが、Excel ユーザーはそこから入ると、ちょっと最初の1~2歩を飛ばしている感があります。

たとえば、Power BI Desktop で「オートフィルター」で絞り込んだ生データを作るのはどうするか?この普通に Excel でやるデータ加工を Power BI Desktop でやってみます。

「テーブル」すらビジュアル

ワークシートのテーブルで生データを確認しながら、オートフィルターをかけてデータを絞り込む、、、という作業が当たり前な Excel からすると、「え?」と思うかもしれませんが、「絞り込んだ後の結果を見る」ということですら、「ビジュアル」を作る必要があります。

データセットにフィルター(絞り込み)をかけてしまうのはいただけません。他の絞り込み条件ができなくなるからです。データセットはなるべく必要最小限で加工した「生データ」を持っているべきと言えます。

ということで、Power BI Desktop のビジュアル = 視覚化 を見ると、「テーブル」があります。


このテーブルを選択すると以下のようなビジュアルのテンプレートが作成されます。


まさに、、、テーブルのような表の様相ですよね。
実際のデータは以下のような Excel のテーブルがデータセットとして登録されています。


では、東京だけのデータセット(Excelブック)と同じ表(テーブル)を作ってみましょう。
作る手順が以下です。(え~それ?と思うでしょうが、これが、最初はできない、、、笑)

1) [レポート]を選んだ状態で、視覚化(ビジュアル)で [テーブル] をクリックしてテーブルのテンプレートを作る
2) データセットの列の左からの順番で [フィールド]の列項目をその順番通りに選ぶ(順番が大事)
3) ページ(=ワークシート的)で絞り込みの条件を設定したいのであれば、ページレベルフィルターに、フィールドにある [場所] をドロップして、東京を選択

という手順を以下のアニメーションGIFで。途中で表示のフォントサイズを変えたりしていますが、キーとなる手順はわかると思います。


日付データに関しては、いろいろなオプションや勝手にやっちゃってる感じの処理がいっぱいありますが、まぁ、こんな感じの操作になります。このように、テーブルや表というグラフじゃないデータ表現も、確実に、完全に、Power BI でやることができます(やる人がいるかどうかは別ですがw)

これは、単純な表・テーブルですが、これをピボットテーブルような「クロス集計表」も当然できます。ただ、ピボットテーブルじゃないんです。ビジュアルでいう「マトリックス」になるんです。

グラフのビジュアルもインパクト大で重要ですが、このような「数字に表」をまずは自由に扱えること。これが Excel ユーザーが安心して Power BI Desktop や Service を使える前提となるのではないでしょうか。

次回は上述のピボットテーブルっぽい「マトリックス」を取り上げたいと思います。

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自己紹介


PowerBI コミュニティ勉強会の 沼口 です。
https://powerbi.connpass.com/
最近の Excel は Office 365 のクラウドサービスと 連携する方向性が打ち出されています。この「Road to Cloud Office」ブログでは、Excel ユーザーの視点から Power BI Service や、Office 365 の活用方法を模索した結果をお伝えしています。
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