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2018/06/13

[Excel 取得と変換] カンマで区切られた複数回答結果を集計する

ネット上でアンケートを作成して、スマホやパソコンで答えてもらい、その結果をCSVなどで受け取るサービスってよくありますよね。身近な(でも、意外に使われていない)サービスとしては、Excel Onlineのアンケート機能(最近は Excel Survey という名称のようですが)、なんてものがあります。([追記 2022.3] Excel Survey はサービス終了し、Forms へ統合されました)

ラジオボタンやドロップダウンリストで複数の選択肢から1個だけ選択させる、という設問は、結果が1つだけなので、1セルに1つの値が入りますが、複数回答可能な設問になると、1つのセルに複数の値が入ります。アンケートの結果として手に入れた表が以下のようになります。
セル内でカンマで区切られた複数回答の例
これも「集計・分析しづらい表」の代表例とも言えます。今回はこの複数回答結果のような、1セルにカンマなどの区切り文字で複数値が含まれているデータを簡単に Power Query (Excel であれば取得と変換)で集計する方法をご紹介します。ワークシート関数を駆使しなくても、VBAを使わなくても、Excelの新しい機能である「取得と変換」(Power Query)を知っていれば対応可能です。
上記の例の場合、ビール、ウィスキー、ワインが選ばれた数を知りたい、そこから、東京でビールを選んだ人はどのくらいいるのか、性別で見た時に、、、という分析をしたいわけですよね。こういう分析は、やはりピボットテーブルが使いやすいと思います。

セルの中の区切り文字でセルを分割する

Power Query - 取得と変換を使わなくても、[データ]タブの[データ ツール]グループにある「区切り位置」の機能を使えば、カンマ区切りの1セルのデータを複数セルに分割することができるのは確かです。

話は脱線しますが、これまでも同じ事ができてるんだから、あえて「取得と変換」 Power Query を使う必要はない、と考えてしまいがちですが、Power BI と Excel の製品動向から考えると、早めに同じ機能なのであれば「取得と変換」の使い方に慣れたほうが得策だと感じています。メリットやデメリットなどいろいろ〇×表で書けると思いますが、一番の違いは、元のデータが Excel のワークシート上に無くてもよい、という点、よって元のデータを直接加工しないで済む、という点だと思います。

実際の手順を追ってみましょう。

1) 元のデータをテーブルにする
モダンエクセルの基本は表形式のデータはテーブルにする、です。Ctrl+Tでテーブル形式に変換してしまいます。

2) テーブルからクエリ エディターを開く
変換したテーブルを元データとして、この元データを加工するためにクエリ エディターを開きます。アクティブセルをテーブル内において、[データ]タブの[取得と変換]グループにある[テーブルから]をクリックして、クエリ エディターを立ち上げます。

3) 列を指定して区切り文字による列分割を行う
サンプルデータであれば「好きな飲み物(複数回答可能)」の列を選択(ヘッダーをクリックでOK)し、区切り文字に「カンマ」を選択して列の分割を行います。手順は以下のアニメーションGIFを参考にしてください。
クエリ エディターの [変換] - [列の分割]機能を使って、カンマ区切り文字で列を分割する
集計・分析しやすいデータの持ち方に変換する

上記の列の分割までは「区切り位置」機能と大差ありませんが、取得と変換を使ってほしいのは、この後の「列ピボットの解除」の処理があるからです。
[追記] 列の分割機能の詳細設定オプションで「分割数」を「行」にすることで、以下の列ピボット解除を行わずに、一気に「好きな飲み物列」の各行にデータの展開が可能です。最後にその手順のアニメーションGIFを追加しました。ご指摘ありがとうございます!

データを区切ったまではいいのですが、まだこのデータは分析には向いていません。ビールやウィスキー、ワインといったデータは「好きな飲み物」の列にタテに入ることで、ピボットテーブルを使った分析が可能になります。

この横に並んでいるデータを縦にするのが「列のピボット解除」の機能です。すでにこの機能は以前の投稿で何度も紹介しています。クロス集計表・マトリクス表でデータが提供されてしまうことが多いExcel界隈では、本当にこの機能を知っている、この機能の使い方を熟知しているか、そうでないかで大きな違いがでると思います。

以下、その手順をおったアニメーションGIFです。
列ピボットの解除
ピボットテーブル レポート機能を使って集計する

ここまでデータの整形ができれば、あとはピボットテーブル レポートを使って集計が可能になります。

まずはビール、ウィスキー、ワインそれぞれがいくつ選ばれているかを集計します。もとのデータは1セルにカンマ区切りで入っていたデータを、列分割と列ピボット解除でテーブル形式にしたデータに整形し、ピボットテーブル レポートにします。

以下が、上記のアニメーションGIFの終わりの状態(クエリ エディターで列ピボット解除の状態)からピボットテーブル レポート作成までをアニメーションGIFにしたものです。
ピボットテーブル レポートの作成
あとは、ピボットテーブル レポートの機能を使ってクロス集計による分析が可能になります。地域毎や性別などで、どんな飲み物が選択されたか集計できます。アニメーションGIFの最後のほうではウィスキーを選んだデータのドリルダウンを行っています。ピボットテーブル レポートだからこそできる分析機能ですね。
ピボットテーブル レポートによる集計とドリルダウン
ここまで「一行も」関数を使った数式やVBAのコードを書いていません。

まとめると、データの取得と変換、Power Queryに代表される「ETL機能」を Excel で使うべき理由は、極端なことをいえば「ピボットテーブルで分析しやすいデータを作る」ことかもしれません。集計や分析でピボットテーブルを使いこなす人にとっては無くてはならないものです。

Power Query(取得と変換)とピボットテーブルはセットで覚えてしまうのをお勧めします。

皆さんの業務の参考になれば幸いです。
[追記] 列のピボット解除ではなく、列の分割の詳細オプションで行に展開した場合のアニメーションGIFが以下です。こちらのほうが簡単!
なお、このオプション名の「分割数」ですが、英語版は「Split into」で「分割先」です。このオプション、最初は分割先として列しかなく、最大数を指定していた記憶があり、途中で分割先として「行」が追加されたと思います。その名残りでしょう(要は更新し忘れているのでしょう)

列の分割の詳細オプションを使って、それぞれの行に展開する

[追記 2022/2] カンマで区切られた複数回答を複数行にして行を増やしたくない、以下のような結果がほしい、という参照記事を見かけました。上のやり方にもうちょっとだけ手を加えると自分の好きな集計結果にできるので追記します。

上記のサンプルを例にすると、以下のような表がほしいようです。
ビール   3
ウィスキー 4
ワイン   4

またはそこからビールを選んだ人だけの表
ビール Aさん
ビール Bさん
ビール Cさん

これは「集計結果の表」で、考え方としては本ブログでそれそれの行に展開したデータ(テーブル)をデーターソースとして、関数やフィルター機能などを使って集計するのですが、ピボットテーブルさえ覚えてしまえば、このような集計はあっという間にできます。
PowerQuery(取得と変換)でデータソースを整理して、集計はピボットテーブルで処理するのがモダン Excel の呼吸 壱の型みたいな鉄板だと思います。
以下ではデータソースとなるテーブルから「ピボットテーブル」を追加し、飲み物でまとめたレポートを作成します。そしてビールの行の数字をダブルクリックして、ビールを選んだ人の表を作成しています。

Power Query を使ってデータベースにある大量のデータを処理してレポート作成をする業務になればなるほど、Excel のセル関数を使う場面は少なくなり、データソースであるテーブルにフィルターをかけて「生データを眺める」こともデータ量が多いので現実やらなくなります。逆に SUMIFS 関数など知らなくてもいいので、ピボットテーブルさえできれば、集計は可能ですし、教育コスト(習得まで時間がかかる)が高いVBAを学ばなくても、必要な表をピボットテーブル上でダブルクリック(ドリルダウンと呼びます)で一瞬で作成できます。

暴論ですが、(元データが比較的整い、綺麗なデータを扱うことができる)ビジネスパーソンは関数やVBAをやらなくてもいいので、Power Query とピボットテーブルの機能をマスターすると、かなりデータ抽出、集計およびレポートの時短が可能になり、間違いも少なくなると思っています。

2015/08/06

Power BI Desktop と Excel の Power BI アドイン

ここにきて Power BI Desktop (旧 Power BI Designer)と、これまでこのブログでご紹介してきた Excel の Power BI アドイン(Power Query や Power Pivot)ってどう違うの?という話題が私の周りで聞くようになりました。また、Power BI と Power BI Desktop と Power BI for Office 365 など “Power BI” という単語が付いている製品・サービスの違いについても、新しい機能メインの単独紹介記事ばかりが出てくるため、関連や違いがわからない、という話も私の周りで聞きます。

これ、わかりづらいですよね。

まず、ちょっと交通整理するために、以下の単語を使って区分けしてみます。

  1. Power BI Excel アドイン
  2. Power BI Desktop  
  3. Power BI
  4. Power BI for Office 365

1. Power BI Excel アドイン

これまでこのブログで紹介してきた、単に Power Pivot などと言っていたものですが、現状では例えば Power Pivot は「the Power Pivot in Microsoft Excel add-ins」(長い。。。)と呼ばれるようになっています。

https://support.office.com/en-us/article/Start-the-Power-Pivot-in-Microsoft-Excel-add-in-a891a66d-36e3-43fc-81e8-fc4798f39ea8?ui=en-US&rs=en-US&ad=US

これまで Power BI Excel アドインとして以下をこのブログでも扱ってきましたし、私自身も Power Query や Power Pivot は業務でよく使っています。

  • Power Query
  • Power Pivot
  • Power View
  • Power Map

Power Query は Excel 2013 まではダウンロードセンターからダウンロードするアドインでしたが、Excel 2016 からは内部に組み込まれ、あらゆるエディションで利用可能となります。(一部制限あり)
このあたりのお話は以下のブログでも紹介しています。

Power Query が Excel 全エディションで利用可能になりました
Excel ユーザーのための Power BI 系インストールのお話

現実の話としては全エディションで利用可能になった Power Query 以外は、Professional Plus か Office 365 ProPlus 前提となるため、Excel アドインといえども対象となるユーザーは限定されます。

Power Query や Power Pivot は Excel をより使いやすく、リッチな機能にするアドイン、という認識ですが、以降の Power BI を見ると、実は本当に重要なアドインは Power View です。 Power Query や Power Pivot は Power View (または Power Map) による分析レポートを作成するための補助ツール、という捉え方です。

ただ通常は、Excel のワークシートでレポートは完結してしまう場合が多いので、Power View を活用している人はあまり多くないと思います。私自身も Power View までを使って分析レポートを作ることはほぼありませんでした。

しかし、Power View が目指すところは単なる綺麗な「レポート」ではないようです。レポートの共有を印刷による「紙」ではなく、たとえば、タブレットやスマホを使って、いつでも、どこでも共有可能にする、という使い方です。分析結果やキーとなる数字の共有、それもある程度定期的・自動的に更新されるデータの共有をする、それが以降の Power BI が目指すもののようです。

なお、Excel 2016 Preview (16.0.4229.1011) で、この Power View は [挿入] タブにありません。

PowerViewリボンコマンド
Excel 2013 のリボン コマンド インターフェース にある パワー ビュー

xl2016insertRibbon_small
パワー ビュー のリボン コマンドがない Excel 2016 (16.0.4229.1011) 2015年8月

[リボンのユーザー設定] をみると タブ レベルで [Power View] があるのですが、そのタブ自体が表示されていません。Excel のデータ分析のオプションをいぢっても変わらずです。
どうやら [挿入] タブから独立して [Power View] タブにしたものの、肝心の [Power View] タブが表示されていない、という現象のようです。

調べてみると、マイクロソフトではこれを Known Issues のバグとして認識しており、そのうち直す、としています。

なお、Excel 2016 Preview で Power View を手動で [リボンのユーザー設定] で追加することは可能です。コマンドの選択で [リボンにないコマンド] で、[Power View レポートの挿入] をユーザー設定グループに追加してください。

2. Power BI Desktop (旧 Power BI Designer)

GA(一般利用)にともない、Power BI Designer は Power BI Desktop に名前が変更されました。
Power BI Desktop の特徴は「Excel を必要としない Power View シート(的なもの)作成ツール」の1点につきます。なおかつ、Power BI Excel アドインを使っていたユーザーであれば、ほぼ同じ操作、考え方で Excel の Power View シートに相当する「レポート」を作成することが可能です。そして、この「レポート」を他のユーザーと共有するためのクラウドサービスが「Power BI」(以下の 3. Power BI)になります。

Power BI Excel アドインで慣れている人であれば、ほぼ、取説なしで利用可能なほど、操作性は同じです。
(以下は Power BI に Office 365 の組織アカウントを使って無料トライアルをサインイン済み、という状況を前提としています。)

[データを取得]は Power Query に相当します。

PBI_データ取得

データ取得先が SharePoint Online であれば、 OData フィードを使います。 URL の指定の仕方などは Power Query と全く一緒です。

PBI_ODataフィード

組織アカウントを使って、SharePoint Online サイトにサインインします。

PBI_サインイン

ナビゲーターも Power Query のものと一緒です。

PBI_ナビゲーター

[編集] ボタンで Power Query と同じ クエリ エディター が立ち上がります。

PBI_クエリエディタ

[閉じて読み込む] で、ワークシートにデータを展開するのではなく、データ エリアにレコードを読み込みます。

PBI_データ

左側にある [リレーション] タブは、Power Pivot のダイアグラムビューに相当します。

PBI_リレーションシップ

左側の [レポート] タブが Power View シートに相当します。ここで、キーとなる数値の表示や、データの推移や割合を表すグラフを使い、レポートを作成します。

pbidtpReport

これらは pbix 拡張子のファイルとしてローカルに保存できます。
Power View もそうですし、この Power BI Desktop による「レポート」も、対話型でデータの確認・分析ができることがメリットと言われています。

Power BI Desktop のもうひとつ重要な機能は、この pbix ファイルをサーバーにアップロードして、他のメンバーと共有できる点です。

あらかじめ Power BI の無料トライアルにサインアップしていれば、[発行] を押すと Power BI サイトへのサインインが求められます。

powerbisignin

発行が成功すると、発行したレポートへのリンクが表示されます。

pbiopenfile

リンクをクリックすると、app.powerbi.com の自分の Web サイトでアップロードしたレポートを確認することができます。

pbicomreport

3. Power BI

きっと、この Power BI というサービスが、これまで Excel と Office 365/SharePoint Online を使っていたユーザーにとって一番わかりづらいと思います。

イメージ的には、Office 365 とは違う、別のサーバー(クラウド サービス)が立っています。ただし、Azure AD でアカウントの管理を行っているので、Office 365 の組織アカウントでサインアップすると、Office 365 の一部のような形でアプリランチャーに登録されます。

Office365アプリランチャー

ちゃっかり Office 365 管理センターの [ライセンス] にも登録されています。

pbiライセンス

実践ワークシート協会では「Power BI for Office 365」を購入していたのですが、アプリランチャーのアイコンは Power BI に置き換わりました。
なお、Power BI サイトから、従来の Power BI for Office 365 にいくには、歯車アイコンから Power BI for Office 365 を選択することが可能です。

pbi4office365

無料のサービスでは 1GB の powerbi.com のストレージが利用可能です。このストレージに対して、Power BI Desktop で作成した pbix ファイルをアップロードするのはもちろんですが、Excel の Power View で作成したレポートを含む Excel ブックもアップロードすることが可能です。Power BI サイトの大まかな使い方は以下と言えるでしょう。

レポート共有のためのアップロード先

  • Power BI Desktop で各サーバー、サービスのデータを取り込み、レポートを作成し、pbix ファイルを powerbi.com にアップロードする
  • Excel で各サーバー、サービスのデータを Power Query のモデル OLE DB接続で取り込み、Power View シートを作成、xlsx ファイルを powerbi.com にアップロードする

レポート共有のためのダッシュボードの作成

  • アップロードした pbix や xlsx のレポートから必要なデータを「ダッシュボード」に貼り付け、ダッシュボードの共有先を指定する(招待する)

レポートが使用しているデータソース(データセット)のアクセスと更新頻度の管理

  • データ接続の即時更新
  • 更新頻度の設定
  • データソースへの認証情報の保存

他のサービスや共有可能なコンテンツの管理と参照

  • ダッシュボード、レポート、データセットの組み合わせでコンテンツ パックを作成し、組織内で共有をする
  • 同じ組織の他の人が公開しているコンテンツ パックの参照
  • Salesforce や Google Analytics など他のサービスのコンテンツ パックの参照と共有(Power BI Desktop や Excel を使わない)

ダッシュボード共有先の管理

  • 共有したダッシュボードが誰と共有されているかを管理する
  • ダッシュボードを共有するための「グループ」を参照、編集、新規作成できる
  • この「グループ」は、Outlook で作成し、ファイルやスレッド(会話)を指定したメンバーと共有する、あの「グループ」機能と同じ
  • ダッシュボードに登録することで、iPhone などの Power BI アプリからダッシュボードを参照できるようになります

pbi_iphone
iPhone の Power BI アプリでダッシュボードを表示

なお、無償サービスはストレージが 1GB まで、といった制限がありますが、10GB までに拡張した Power BI Pro という有償サービスのトライアルもあります。

実はこれがやっかいというか、意識せずして Power BI Pro のトライアルに移行してしまっている場合があります。私もそれになってました。。。
Power BI Pro トライアルへの申込みページはありません。無償のサービスを使っていて、有償の機能を使った時点で自動的に有償サービスの Power BI Pro のトライアルとなるようです。(私の記憶では、有償のみの設定をして、Pro のトライアルを使うかどうかの確認をされた記憶はないのですが。。。)
自分が Power BI Pro のトライアルになっているかどうかは、Power BI サイトの歯車アイコンのストレージをみるといいでしょう。パーソナル ストレージの管理で 10GB になっていれば、 Power BI Pro のトライアルになっています。

でも、10GB なんて使わないのに、どうして Power BI Pro のトライアルに移行するのか、、、謎でした。

たぶん、多くの人が「やってしまう」Power BI Pro の機能はデータセットの「更新スケジュールの設定」でしょう。

pbi更新スケジュール

この設定は1日に1回までであれば無償サービスの範囲ですが、1日に2回以上の更新を設定すれば、それは Power BI Pro でなければならないために Power BI Pro トライアルに移行しているようです。
[追記] 知らず知らずにトライアルに移行することはないようです。現在検証中です。私の場合状況から Power BI for Office 365 のライセンス割り当てがすでにされていることが関係しそうです。

Power BI 無償と有償の違い
https://powerbi.microsoft.com/pricing

Power BI Pro の Free Trial について
https://support.powerbi.com/knowledgebase/articles/664495

Free Trial は 60日間のようですが、60日たってどうなるか、、、までは上記のページから探すことはできませんでした。

4. Power BI for Office 365

Power BI for Office 365 も、URL から判断すると sites.powerbi.com で提供しているサービスで、このサービスを適用した SharePoint Online サイトのドキュメント ライブラリーにある Excel ブックを更新、Excel Online で表示したり、Power View を Online で操作することを目的としたものです。他に Data Management Gateway 機能で SharePoint の BCS (Business Connectivity Services) のように Office 365 以外のオンプレミスの SQL Server のデータなどを Office 365 経由で扱えるようにしたり、個人で作成した Power Query のクエリを他のメンバーと共有することができるようになります。

ただ、Power BI for Office 365 は、正直なところ実践ワークシート協会の Office 365 / SharePoint Online の使い方から活用しきれませんでした。

もっとも大きな理由は、SharePoint Online のリスト アイテムと Excel ブックのデータ接続の更新ができないことでした。

https://social.technet.microsoft.com/Forums/en-US/332b421c-63aa-4040-a856-db65d543c2b7/power-bi-refresh-from-sharepoint-online-list-data-source?forum=powerbiforoffice365

本来であれば、Excel で SharePoint Online のリストからデータを取得し、キーとなる数値データを Power View シートで表示し、そのブックを SharePoint Online のドキュメント ライブラリーに保存、 Power BI for Office 365 の BI サイトでブックの定期更新をして、Excel Online で表示したかったのです。ところが、データ接続を使った SharePoint Online のリスト データ更新ができないため、一旦 PC 側の Excel でブックを開き、更新後にアップロードという処理になり、これであれば、すでに Office データ接続と Excel Web Access/Excel Services で実現している方法よりも「使い勝手が悪い」となりました。(念のため、これは SharePoint Online のリストをデータソースにしているためで、SQL Server やオンプレミスの SharePoint Server であれば問題ないようです)

Power BI for Office 365 そのものは、Data Management Gateway による Office 365 とオンプレミスの SharePoint Server や SQL Server の統合機能もあり、また、Power Query のクエリの共有機能もあるため、使える機能も多くあると思います。しかし、Office 365 のクラウド セントリックな業務形態の実践ワークシート協会では、その良さを活かす場面がなかなかなく、逆にデータ接続における SharePoint Online との親和性の未熟さがネックとなってしまった、ということでしょう。

あと、現状 Power BI for Office 365 の Power BI サイトを開くと以下のようになります。

pbi4office365最新のBIはこちら

画面上部の「最新版の Power BI はこちらです。今すぐ試す」の表示から考えると、Power BI for Office 365 よりも、Power BI に集約させたい、というメッセージかもしれませんね。

Power BI にサインアップすることで、Office 365 管理センターから Power BI がなくなりました。しかし、https://admin.powerbi.com にアクセスすることで、従来の Power BI 管理センターにアクセスができました。または、SharePoint サイトに作った Power BI Site トップで歯車アイコンから Power BI Admin Center を選んで Power BI 管理センターに移動できます。

pbi4o365AdminCenter

Power BI for Office 365 を使いたかった理由はブックの自動更新 (scheduled data refresh) でした。現状、3. Power BI でそれが可能です。それも SharePoint Online のリストがデータ ソースであってもです。1日に1回の更新であれば、無償で十分であり、そもそも Power BI for Office 365 の管理センターでは1日に1回の更新しか指定できませんでした。このようなブックの自動更新の目的であれば、無償の Power BI で十分だと思います。

pbiOffice365スケジュール更新
Power BI for Office 365 でブック毎に設定できる更新スケジュールの構成。頻度は1日1回か、週に1回となる。

 

今回、Power BI と Power BI Desktop を使い込むにあたり、これまで実現できていなかった機能を確認することができました。
Excel ブックに含まれているデータ接続の Excel Online での更新については、すでに Office データ接続を使って、SharePoint サイトにアプリ権限付与をすることで可能でしたが、Power BI を使うことで Power Query による SharePoint Online リストデータ接続を含む Excel ブックを Excel Online で更新可能に設定することができます。

次回はその使い勝手と設定をご紹介したいと思います。

2015/02/24

入力されたデータをチェックする - ピボットテーブルの応用

Excel であったり、SharePoint リストであったり、なんらかの方法で入力されたデータのチェックをする必要が出てきた場合のピボットテーブルの使い方を紹介する。

入力値のチェック

本来、入力時に入力されたデータが正しいかどうかのチェックを行い、もし、間違っているようであれば再入力を促すのが正攻法であろう。Excel ではそのために「入力規則」という機能が用意されている。

[Office Support] セルにデータの入力規則を提供する

また、SharePoint リスト入力でも簡単な入力値のチェックの設定(入力されるデータの「型」の指定など)は可能だ。さらに条件によって入力値のチェックをするのであれば、InfoPath を使ったり、JavaScript/CSS/HTML によるリスト フォームの変更、SharePoint アプリの開発が必要になる。いわゆる「入力フォーム」を作成することになる。

しかし、このフォーム カスタマイズのためのサードパーティーのツールがいくつか提供されているという現状から、すぐに素人が標準機能で作成できるものではなく、それなりにトレーニングを受け、実務で OJT を通して経験を積まなければ、思い描く入力フォームをすぐに作成できないのが現実だ。

アンク様 SharePoint ソリューション

データ入力フェーズとして SharePoint リストや SQL Azure を利用する Office 365 Access アプリといったクラウドサービスの場合は、複数人による利用、入力を前提としている。これらを利用することで Excel 単体のみで「入力ー計算ー出力」の実務データの流れを実装するより、はるかにファイル(ブック)のロックや「他の人が使用中」といった問題、または入力用ブックを多数配布した後の集計をどうするか、といった考慮すべき点が少なくなる。

反面、データの型(文字か、数値か)やデータの範囲の入力制限、ユニークキーといった一意の値の列のみ入力などは容易に設定できるものの、ロジックや条件によって正しいか正しくないかを判定することは、その設定(アプリケーション作成)のハードルがやや高くなることは否めない。

もちろん、この入力業務を数十人以上といった大規模で行うのであれば、お金と時間をかけてでもバリデーションチェックを組み込んだ入力フォームを作るべきだが、3~5人の業務であれば 「注意して入力して!」 と担当者にお願いするのが関の山だ。それでも「誤入力」は起こる。

この誤入力を Excel 側で発見して対応するのが今回の目的である。

VBA は使わない

誤解しないでほしいのは、VBAを使えないわけではない。VBAを使えば、ほぼやりたいことはできる。しかし、VBAは最後の手段としてとっておきたい。理由は「業務上の引継ぎ」での「メンテナンスのためのスキル」からだ。機能や関数はわかっていても VBA はちょっと、、、というユーザーが多いためだが、もうひとつ、その他の要素として Office 365 SharePoint Online との親和性の問題がある。SharePoint Online 上の Excel Online で VBA を動かすことができないからだ。VBA を含んだブック (.xlsm) は一度 PC にダウンロードして、PC 側の Excel で開くことで利用が可能だが、できれば Excel Online だけで完結する方法をまずは検討してみたい。

入力された値が正しいかチェックする

ピボットテーブルというと「クロス集計表」を作るためのもの、と認識されるだろう。ピボットテーブルの主たる目的はそのためであり間違いではない。ただ、ピボットテーブルの「可能性」を認識してもらえば、さらに応用がきく使い方ができる。そのひとつが入力値のバリデーションチェックだ。
バリデーションチェックのパターンとして入力された値が正しいかどうかのチェックをしたい場合がある。 たとえば以下のようなケースだ。

・ 入力された価格が価格テーブルのものと同じかどうか

以下は実践ワークシート協会の VBA セミナーのお申込み管理の事例だが、VBA セミナー(ベーシックコース、スタンダードコース)の標準受講料は 49,800 円である。ただし、割引制度がいくつかあり、割引によって受講料が変わる。

・ 標準受講料 49,800円
・ サポーター割引 39,800円
・ 継続割引 39,800円
・ セット割引 35,000円
・ おともだち割引 35,000円

このような入力の場合は、通常、選択した割引タイプから該当する授業料をもってくるように入力フォームを作成する。Excel であれば、VLOOKUP 関数やリレーションシップを使うことになるだろう。

r2co20150223_001

SharePoint リストの入力でも同様の設定が可能だ。それが 「参照」 列だが、VLOOKUP との大きな違いとして、VLOOKUP は参照した値(49,800 や 39,800)そのものを入力しているのに対し、参照列は値ではなく ID を参照している。たとえば、継続割引を 39,800 円から 35,000 円に変更しようとした場合、もし割引テーブルを参照している状態でテーブルの価格を変えると、新規入力のものだけではなく、過去のデータもすべて変わるという動きをする。この件は過去の投稿で紹介している。

Excel ユーザーのための SharePoint リスト 「参照」 列

そのため、実践ワークシート協会の申込情報入力では、少しでも入力業務を楽にするために、割引タイプをドロップダウン リストから選択し、対応する受講料もドロップダウン リストから選択する形にした。ドロップダウン リストからの選択は「値」の代入となるからだ。

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割引タイプに対応する受講料は入力画面の受講料の例に追記しているが、それでも間違って入力(選択)することがないとはいえない。
協会では、そのチェックを SharePoint 側の開発で行わず、Excel それも Excel Services (Excel Web Access) を使って、SharePoint 上で確認している。そこで使っている機能が「ピボットテーブル」である。

ピボットテーブルとリレーションシップを使った値の比較

実は仕組みはいたって簡単だ。入力されたデータと、本来マスターから取得したかったデータを比較し、同じであれば “OK”、違う値であれば “NG” と表示する数式をいれた集計列を追加して、その集計列の OK と NG をピボットテーブルで表示するだけだ。

第1のポイントは「本来取得したかったデータ」をリレーションシップを使って関連付けし、参照していることだろう。協会の仕組みでは、データ接続タイプは Excel Online 上でのデータ接続更新を可能にするため [データ] タブの [その他のデータ ソース] の [OData データ フィード] を使い、リレーションシップと集計列の追加は Power Pivot を使い、最終的にピボット テーブルを作成した。

r2co20150223_003
データ ダイアグラムによるリレーション

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集計列 [金額チェック] を追加し、数式を挿入

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ピボットテーブルで [金額チェック] の結果を集計する

第2のポイントは、このピボットテーブルを Excel  Services (Excel Web Access) を使い、入力業務ページの SharePoint 上で即時に更新可能に設定していることだ。こうすることで、わざわざローカル PC で Excel ブックを開くことなく、SharePoint 上でピボットテーブルの更新が可能だ。

問題がなければ、つねに「OK」のみの件数が表示され、問題がある場合のみ「NG」が表示され、NG件数がわかる。通常は、入力した直後にこのデータ更新によるチェックをかけるが、もし、複数件の NG が発生した場合は、ピボットテーブルをローカルPCで開き、NG件数をダブルクリックすることで該当データの詳細が表示される。残念ながら Excel Web Access 内でピボットテーブルからのドリルダウンはできないが、ドリルダウンによる分析が主ではないため、それほど問題にはならない。

r2co20150223_006

なお、Excel Web Access / Excel Services によるデータ接続の更新については以下の記事が参考になるだろう。

http://road2cloudoffice.blogspot.jp/2015/01/excel-online-excel-web-access-excel.html

SharePoint 上での Excel Web Access データ接続更新が可能になったおかげで、多くの確認処理を SharePoint サイト上のピボットテーブルで実装することが可能になり、Excel のスキルのみで業務を遂行することが可能になったのは非常に大きな効果である。
上記がなんらかの参考になれば幸いである。

2015/02/03

リレーションシップとデータ モデル

以前の投稿でも Excel 2013 から新機能として追加されて「リレーションシップ」を紹介した。

テーブルのすすめ ピボットテーブルとリレーションシップ

このリレーションシップはテーブル間のリレーションを設定した上で、ピボットテーブル作成時に「複数のテーブルを分析するかどうかを選択」の「このデータをデータ モデルに追加する」のチェックを入れることで、ピボットテーブルのフィールド リストで利用可能になる。

またリレーションシップと同様の機能として Power Pivot の「計算列」の紹介で RELATED 関数を使った列の追加と複数テーブルの分析を可能にするピボットテーブルの作成も紹介した。

Power Pivot で計算列を作る

さらに、Power Query でも「マージ」という機能でリレーションシップ同様の結果(マージされたテーブル)を得る方法も紹介している。

Excel ユーザーのための Power Query


Excel 単体のみで利用する環境であれば、実際のところリレーショナル データベースのようなテーブルの「正規化」をすることはあまりないが、マスターデータがサーバーやクラウドといった他のシステムにある、もしくは日々のトランザクション データを他のシステムからインポートする、となると、VLOOKUP 関数や MATCH/INDEX 関数を使って複数のテーブルや表を参照しなければならないケースが出てくる。このようなケースが多くなると「リレーションシップ」の機能の利用を検討したほうが良い場合がある。

Power Pivot や Power Query という Power BI のアドインによってさまざまな可能性が提示されているが、上記のように「似たような機能」が複数あり、その選択に悩んだり、特徴を理解するのに時間がかかるのも事実である。

さらにデータ モデルを使ったピボットテーブルでは「集計フィールド」、「集計アイテム」、「日付のグループ化」ができなくなる(もちろん、それを実現するための代案もある)ということも無視できない。
[追記] 日付のグループ化はデータ モデルに追加しても可能になりました。
そこでその特徴をまとめてみた。上述のような「リレーションシップ」や「マージ」を行うと、その後工程でピボットテーブルを利用することが多いため、ピボットテーブルの利用という観点からまとめてみる。ただし、あくまで実践ワークシート協会の業務の中で実際に利用した経験上からの示唆である。

データ モデル利用の有無がポイント
上述のように似たような結果が得られる様々な機能が存在している。リレーションシップという複数テーブル間の関連を設定する方法では Excel 2013 リレーションシップとデータ モデルを使ったピボットテーブル、Power Pivot、そして Power Query のマージ機能がある。
最終的に Excel のピボットテーブルを使いたい場合、この3つの機能の関係は以下のような図で表すことができる。
DataModelExcel
Power Pivot はデータ モデルを前提とする。扱うデータは必ずデータ モデルでなければいけない。
Excel 2013 リレーションシップを設定した複数テーブル分析可能なピボットテーブルもデータ モデルを作成しなければならない。
データ モデルを使って、複数テーブルを関連づけたり、列の加工を行ったりして、そのデータを Excel のピボットテーブルに渡している、と考えられる。
データ モデルはさまざまなサーバーやクラウドを前提としているため、Excel のためだけのデータではない。そのため、本来 Excel のデータ(テーブルまたは表)を前提として用意された機能・オプションが使えなくなっていると考えると妥当だろう。
データ モデルを使ったピボットテーブルでは制限がでる、ということだ。(何度も書くが、その代替策はきちんと用意されている)

日付データのグループ化も可能な「リレーションシップ」環境
さまざまなデータ ソースを扱うことを目的としたデータ モデルは今後も拡張、発展すると考えられる。しかし、製品・サービスとしては必要だが、実務ではそれほど多様なデータ ソースを扱ってはいないのも事実だ。(今後はわからないが、少なくとも現状は多くても2~3種類だろう)
これまで同様のピボットテーブルの操作感で、リレーションシップを使って複数テーブル、複数のデータ ソースの分析をしたい、となれば、上図の構成から Excel テーブルからピボットテーブルを作るしかない。そこで出てくるのは Power Query のマージ機能だ。
Power Query のマージ機能により、複数のテーブルやデータ ソースを1つの Excel のテーブルにし、そこからピボットテーブルを作れば、これまで同様の操作性を維持することができる。
以下のような Excel のテーブルを例にとって検証してみよう。
TableSample
Excel 2013 のリレーションシップを使ったピボットテーブルや、Power Pivot から作成したピボットテーブルでは、日付のグループ化、集計フィールド、集計アイテムの利用はできない。
relationPivotNoGrouping
ここでサンプルの3つのテーブルを「マージ」したテーブルを Power Query でまず作成する。
Excel のテーブルを参照するクエリを作成するとき、同じテーブルを作成する必要はないので、「接続の作成のみ」を選ぶ。もちろん、ここではデータ モデルは作成しない。
PQ_Connection_Only
それを3つにテーブルで繰り返し、3回のマージにより1つのテーブルにする。
PQMarge
この最後のマージ(Merge3)によって出来上がったテーブルからピボットテーブルを作る。このピボットテーブルは Excel のテーブルを参照している通常のピボットテーブルなので、日付によるグループ化などが可能だ。
PQPivot
Power Pivot の意義
それでは Power Pivot の意義はないのかというと、Power Query のブック クエリのウィンドゥを見てわかるように、複雑なことをやろうとすると、クエリ、マージ、追加といった操作の繰り返しになる。Power Pivot であれば Power Pivot ウィンドゥのダイアグラム ビューを使ってビジュアルに操作が可能だ。
PowerPvVisual
テーブルの数が多くなり、リレーションシップの項目も多くなれば、Power Pivot ウィンドウによる設定の容易さは計り知れない。基幹系アプリケーションが利用しているデータベースなどは多くのテーブルが存在するため、このようなビジュアルツールでなければ設定や管理が煩雑になるだろう。

データ モデルはいつ必要になるのか
よって、Excel を中心としているユーザーにとってはデータ モデルが必須となるシーンはあまりないのが現実だ。Excel のテーブルであったり、SharePoint Online の SharePoint リストからそれほど多くないリストのインポートを Excel にして利用するのであれば、データ モデルを前提とする Power Pivot や、データ モデルを作成する Power Query のモデル OLE DB 接続にする意味はあまりない。SharePoint リスト接続や Power Query の OLE DB 接続を使い、Excel 上に展開されたテーブルを扱うことでおおよそのことができるだろう。

実践ワークシート協会の業務で唯一データ モデルが必要になるのが、Excel Online / Excel Web Access といった、Excel ブックを SharePoint Online 上で活用するときである。まだ、活用しきれていないが、Power BI もデータ モデルの Excel ブックを前提としている。
いますぐは必要ないかもしれないが、データ モデルについては今後のキーとなるので引き続きウォッチが必要だろう。

[2016/5 追記]
今後、Excelブック内でのデータ モデルは必要になります。それは Power BI service でレポートやダッシュボードを他のメンバーと共有する際に、データ モデルをベースとした処理が前提となることからです。Excelの中だけで閉じるのであればデータ モデルを作成する必要はありませんが、Power BI service などのExcel以外のサービスを利用することを考えると、データ モデルが前提となるからです。これが1年以上前と 2016年の上旬との大きな違いです。

2015/01/11

Excel Online / Excel Web Access (Excel Services) - データ接続の更新 SharePoint リスト

Office 365 SharePoint Online に Excel ブックを保存して他のユーザーと共有する、という使い方でもメリットがあるが、できれば保存したブックの中を簡易的に確認したい、編集する必要はなく参照だけで良い、という使い方もあるだろう。
 
このような場合、Office 365 SharePoint Online では以下の使い方が用意されている。
 
・ Excel Online で Excel ブックを開く
・ Excel Web Access Web パーツ(Excel Services) でサイトのページに貼り付ける
 
いずれの場合も「現時点での最新データを見たい」という目的であることは明確だ。
 
ブックで扱うデータがワークシートへの手入力の場合、Excel ブックの SharePoint に保存した状態を参照できる。ある意味、それが最新であり問題はない。問題になるのは「データ接続」している場合である。
 
Excel はさまざまなデータ ソースに外部データ接続機能を使って接続できるが、今回は SharePoint リストに接続したブックを Excel Online や Excel Web Access Web パーツで扱う場合を紹介したいと思う。
 
注意点としては、一部 TechNet や MSDN に明確に書かれていない方法を紹介することになる。米国マイクロソフトの英語版 Office ブログやフォーラムで Microsoft の担当者からの情報などを参考にしているが、私自身はそれを元に TechNet/MSDN といった公式技術文書で同様の記述をまだ見つけ出すことができていない。その点は留意されたい。
 
1つではない SharePoint リストとのデータ接続方法
 
SharePoint リストのデータを Excel にインポートする方法の代表格は SharePoint リストの「リスト」タブにある「Excel にエクスポート」だろう。
 
 
通常業務でリストのアイテムを Excel に取り込んで PC で集計・分析・レポートを作るのであれば、このエクスポートでほとんど問題がない。
 
ところが、この接続方法を使ったブックを SharePoint に保存し、それを Excel Online で開こうとして以下のようなメッセージを見たことがある人は多いだろう。
 
 
[詳細の表示] ボタンをクリックすると以下のダイアログが表示される。
 
 
このメッセージを見れば、多くの人は「SharePoint リストを使った Excel ブックは Excel Online で使えないのか」と思っても仕方ない。この接続方法を含んだブックのデータ接続は Excel Online で使えない、サポートされていないことは事実である。
 
実は SharePoint リストのデータを Excel にエクスポートする方法は数種類ある。区別を明確にするために、「接続のプロパティ」の「接続の種類」で使われている名称を使って分類したものが以下だ。
 
a) 接続の種類 : SharePoint リスト
SharePoint の [リスト] タブの [Excel にエクスポート] を使ったデータ接続。
 
b) 接続の種類 : Office データ接続
Excel のデータ タブの [その他のデータソース] の [OData データ フィード] を使ったデータ接続。
データ モデルは強制的に作成される。
 
c) 接続の種類 : OLE DB クエリ
PowerQuery の [その他のデータソース] の [OData フィードから] を使ったデータ接続。
ただし、データモデルの作成はしていないタイプ。
 
d) 接続の種類 : モデル OLE DB クエリ
PowerQuery の [その他のデータソース] の [OData フィードから] を使ったデータ接続。
データ接続作成の際、データモデルの作成も指定。
 
Excel と Office 365 SharePoint Online との接続という意味では上記の4つがある。
 
「SharePoint リスト」という接続の種類を含んだブックは Excel Online では利用できないが、MSDN や TechNet、Office Online などを調べると、OData フィードによる接続は Excel Online で利用可能、という記述を見つけることができる。
 
 
ところが、OData フィードによる接続も上記のように「Office データ接続」、「OLE DB クエリ」、「モデル OLE DB クエリ」の3種類存在し、かつ、そのまま利用しても、いずれの OData フィードのデータ接続でデータ接続の「更新」(refresh)ができないのが現状だ。

結論からいえば、ある「設定」をすることで、Excel Online や Excel Web Access Web パーツでもブックのデータ接続を更新して最新のデータを見ることが可能だ。その手順およびそれに対応した接続方法を紹介する。
 
Office データ接続で SharePoint リストをエクスポートする
 
Excel Online や Excel Web Access Web パーツ(Excel Services) での利用を考えているならば、SharePoint リストからのデータ取得は接続の種類「Office データ接続」を使うべきと言える。この接続方法であれば、ある設定(アプリ権限の付与)をすることで Excel Online 上でデータ接続更新が可能になる。
 
では、Office データ接続による OData データ フィードの構成をしてみよう。
 
1) エクスポートしたい SharePoint リストの URL を控える。
 
たとえば、以下のようにブラウザで SharePoint リストを表示した時、控えておきたい URL は "_layouts/15/start.aspx#/Lists/Seminar/" の前にある "https://jpwa.sharepoint.com/sites/r2co/" を控えておく。

 
2) Excel のデータ タブ - その他のデータ ソース の OData データ フィードで接続を構成する。
 
データ タブの [OData データ フィード」を開く。
 
 
データ接続ウィザードのダイアログが開く。
控えておいた URL の後に "_vti_bin/listdata.svc " と入力して [次へ] をクリックする。
このサンプルの場合は、"https://jpwa.sharepoint.com/sites/r2co/_vti_bin/listdata.svc "と入力する。
 
 

[追記] ここで Office 365 へのサインイン画面が表示される場合がある。一度、接続に対してアカウントとパスワードを登録することで、接続情報を削除しない、パスワードを変えないかぎり、接続の際のサインイン画面をスキップすることが可能になる。
[追記終わり]

テーブルの選択をする。ここでのテーブルは SharePoint の「リスト」を指している。
取り込みたいリストにチェックを入れて [次へ] をクリックする。
 
 
ファイル名や説明を変更できる最終ダイアログが表示される。Excel Services などの認証は変更せずにこのまま [完了] ボタンをクリックする。
 
 
データのインポート ダイアログが開く。表示方法の選択肢があるが、テーブルとしてインポートするのであれば、そのまま [OK] をクリックする。ここで [このデータをデータ モデルに追加する] オプションがチェック済みになっていてグレイアウトされている。強制的にデータ モデルを作成していることがわかる。
 
 
SharePoint Online のリストが Excel のテーブルとしてインポートされた。
 
 
この素のままのテーブル データを見るより、ピボット テーブルを使ってレポート形式にした方が実用的だ。このテーブルを利用してピボット テーブルを作成する。もちろん、この前の処理でのデータ インポートで「ピボット テーブル レポート」を選択して、素のテーブルを取り込まないことも可能だ。
 


OData データ フィード接続を含んだブックを SharePoint に保存する

このブックを SharePoint Online のドキュメントライブラリに保存する。
一旦ローカルに保存したものをアップロードしてもよいし、直接 SharePoint Online のドキュメントライブラリーを指定してもよい。この時、上で作ったピボットテーブルだけを Excel Online で表示・参照させたい場合は、ブラウザーオプションでピボットテーブルだけを指定しておく。
 


ではこのブックを SharePoint Online から Excel Online を使って開いてみる。
SharePoint リスト接続と違うのは、ブックを開いたとき、SharePoint リスト接続のような警告メッセージは表示されずに、指定したピボットテーブルが表示される。
 

なお、この状態でピボットテーブルのフィールドリストを操作してデータの分析が可能であり、これだけでも使い道は多いにあるだろう。

しかし、まだ、これだけでは SharePoint とのデータ接続のデータ更新は成功しない。Excel Online でデータ更新しエラーになる状況をアニメーションGIFでとったものが以下である。なお、データは上記とは別のブックで、データ接続更新設定をしていない別のテナント(Office 365) で実施したものになる。


SharePoint リスト接続とは違う以下のエラーメッセージが表示され、データ更新に失敗している。

----
外部データの更新が失敗しました。
ブック内のデータ モデルを処理しているときにエラーが発生しました。もう一度やりなおしてください。

このブックに指定されている1つ以上のデータ接続を更新できません。
以下の接続を更新できませんでした:
----

接続名はデータ接続ファイルを保存した時に指定したものが表示される。

Excel Online でデータ接続更新を可能にする設定(アプリ権限付与)を行う

冒頭に述べたように私自身が Office Online/TechNet/MSDN 内で公式な技術文書として探し出せていないのが、この設定である。ただし、この情報ソースは米国マイクロソフトの英語による社員ブログやフォーラムでマイクロソフト社員より提供されているものである。

(参照)
Office Blogs - Project Online and Excel Web App: Cloud data improves reporting
Project Online の OData フィードを Excel Web App で利用しデータ更新を可能にする設定について書かれたブログ(2013年3月29日)
http://blogs.office.com/2013/03/29/project-online-and-excel-web-app-cloud-data-improves-reporting/

[SOLVED] Excel service refresh issue
SharePoint リストを OData データ フィードで Excel 2013 で取り込み、Excel Online でデータ更新できない件について、MSFT Support から、この設定を提示しているフォーラムの投稿(2014年12月20日)
http://community.office365.com/en-us/f/172/t/284523.aspx

もし、Office データ接続 OData データ フィードを使った Excel Online でのデータ更新が成功している場合、すでにこの設定が他の管理者権限を持っているユーザーによって行われていると考えられる。この設定登録はサイト コレクションレベルでの登録だが、設定そのものはOffice 365 の「テナント」レベル(契約している Office 365 全体)にも登録される。そのため、例えば、テスト用のサイト コレクションでアプリ権限付与設定を行い、テスト終了後にサイト コレクションに登録された権限付与設定を削除しても、テナントレベルの登録を削除しない限り、テナント全てのサイト コレクションで有効状態になっている。そのため、該当するサイト コレクションで登録していなくてもデータ接続更新が可能になっている場合がある。

[追記] 上記の表現は正確でなかった。リンク先の記事の XML で「テナント」範囲での指定をしているからだ。スコープの指定がサイト コレクションであれば、登録したサイト コレクションのみ有効になる。サイト コレクションのみ有効になる XML は追記した。
[追記終わり]

登録するアプリのプリンシパル ID は "00000009-0000-0000-c000-000000000000" である。現在このプリンシパル IDのアプリ名は "Power BI" もしくは "Microsoft Power BI Reporting and Analytics" となっているはずだ。上述の Office Blogs では "Microsoft Azure Analysis Services" だった。(2013年3月末)
今後もアプリ名(Title)が変わる可能性があることに注意されたい。

1) テナントでの権限付与状態の確認

上記のプリンシパル ID のアプリへの権限がテナントに登録されていないことを一応確認する。
この確認は全体管理者権限を持っていないとできないのでユーザーの権限に注意すること。

管理ポータルを開く。


もしくは、以下から管理ポータルを開く



SharePoint 管理センターに移動する。


SharePoint アプリの管理へ移動する。左サイドバーの [アプリ] をクリックする。


アプリの権限をクリックする。


アプリの表示名に「Power BI」もしくは「Microsoft Power BI Reporting and Analytics」が無い、もしくは、「00000009-0000-0000-c000-000000000000」を含んだアプリIDが無いことを確認する。


なお、登録されているアプリはそれぞれのテナント環境で違うので上記図と同じにならない場合もあることを留意されたい。

2) サイト コレクションレベルでの確認とアプリの登録

登録は管理センターからはできず、サイト コレクションから行う。どのサイト コレクションから登録しても結果としてテナント レベルの登録になるが、一応、Excel Online で使いたいブックを含んだサイトから登録する。

[追記] テナントレベルの登録になるのは、後述する XML によるアプリの権限要求でテナントレベルを指定したためだった。
参考: http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/office/fp142383(v=office.15).aspx
追記したアプリの権限要求 XML で登録作業をしたサイト コレクションのみ有効にすることが可能。
[追記終わり]


SharePoint サイトに移動して右上の「歯車アイコン」から「サイトの設定」を選択する。


[サイト コレクションの管理] の [サイト コレクションのアプリの権限] をクリックする。
サブサイトのサイトの設定画面を開いている場合は [トップ レベルのサイト設定に移動] をクリックして、[サイト コレクションのアプリの権限] をクリックすること。


Microsoft Power BI Reporting and Analytics が無いことを確認する。



次はアプリの登録とアクセス権の設定をするのだが、これまで行ってきたメニューからの操作が現状ではできない。登録画面の URL を直接入力することになる。

現在、[サイトの設定 > サイト コレクションのアプリの権限] の画面を開いている。その URL は以下のようなものだ。/_layouts/ より前の部分はそれぞれの環境で違うが、/layouts/ 以降は同じだ。

https://hogehoge.sharepoint.com/sites/hoge/_layouts/15/start.aspx#/_layouts/15/appprincipals.aspx

この appprincipals.aspxappinv.aspx に変更して Enter キーを押す。

すると以下の画面が表示される。


アプリID: に 00000009-0000-0000-c000-000000000000 を入力し、[参照] ボタンをクリックする。
タイトルに [Power BI](違う場合もある)、アプリ ドメインに [analysis.windows.net] が表示される。タイトルはテナントの SharePoint Online のリリースによって違う場合があることを確認している。

アプリの権限要求 XML に以下の XML をコピーして貼り付け、[作成] ボタンをクリックする。

<AppPermissionRequests><AppPermissionRequest Scope = "http://sharepoint/projectserver/reporting" Right="Read"></AppPermissionRequest><AppPermissionRequest Scope = "http://sharepoint/content/tenant" Right="FullControl"></AppPermissionRequest></AppPermissionRequests>

[追記] http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/office/fp142383(v=office.15).aspx を参考にして、必要ない projectserver の AppPermissionRequest Scope を除き、サイト コレクションでの権限にしたものが以下になる。

<AppPermissionRequests>
  <AppPermissionRequest Scope = "http://sharepoint/content/sitecollection" Right="FullControl"></AppPermissionRequest>
</AppPermissionRequests>

この XML で Excel Online のデータ接続更新が可能を確認している。
[追記終わり]


タイトル名のアプリを信頼しますか?という確認画面がでるので、[信頼する] ボタンをクリックする。



サイトの設定画面にもどるので再度[サイト コレクションのアプリの権限]を開いて登録されていることを確認する。繰り返しになるが、アプリのタイトルはテナントのリリースによって違うことが確認されている。重要なのはアプリIDであることに留意されたい。


この状態で、(追記: アプリ権限要求の XML で Scope をテナント指定していれば)再度テナントレベルを確認すると以下のようにアプリが登録されていることがわかる。


なお、上記の操作でアプリのタイトルが「Power BI」になっているが、この操作をしたテナントでは Power BI for Office 365 のサブスクリプションは購入していない。

もし Power BI for Office 365 をすでに購入していた場合は、テナントレベルでのアプリの権限で「Power BI」というアプリの表示名が表示されるが、そのアプリ ID は 00000009-0000-0000-c000-000000000000 ではない。これで判別ができるだろう。

3) Excel Online でデータ接続更新の確認

Office データ接続 OData データ フィードによるデータ接続を使ったブックをアップロードし、レポートのアプリ ID を登録してアクセス権を付与した状態で、はじめて Excel Online 上でのデータ接続更新が可能になる。実際に試してみよう。

以下は、上述でアニメーションGIFで失敗例としてあげた使ったブックと同じものである。
上記手順でアプリの登録と権限付与を行い、データ ソースである SharePoint リストでアイテムを追加登録した状態で Excel Online でデータの更新をした。


Excel Web Access Web パーツをサイトに貼り付け、データ更新を実行したのが以下だ。



いつものお約束 - 注意点

実務で実際にこの機能を運用すると、以下の事にすぐ気づくはずだ。

1) データ更新しても、その状態でブックは保存されていない

よって、次に開いたときやブラウザを F5 でリロードすると「元のデータ」に戻る。

これは、通常のローカル PC の Excel のピボットテーブルを考えてもらえれば想像に難くない。データ更新しても、ブックを保存しないで Excel を終了させているようなものだ。

ただ、この設定をすることで、[Excel Online で編集] においてもデータ接続の更新が可能になるので、編集モードにしてデータ接続の更新をすれば「保存」したことになり、データも最新になった状態になる。

結局、参照のみの Excel Online でのデータ更新や、Excel Web Access Web パーツでのデータ更新より、Excel Online の編集モードでデータ更新、そして保存、という運用になってしまう。PC の Excel で更新、アップロード、という手間がなくなった、ということだ。

2) データ接続の自動更新はできない

データ接続のプロパティで自動更新のオプションがあることを知っている人も多いだろう。


これは使えない。設定してもなんの変化もない。
理由は、データ モデルが更新されていないためである。データ モデルはピボットキャッシュのようなものだと考えれば理解できる人もいるだろう。実データはデータ モデルを介してサーバー側からとりこむため、データ モデルを更新しないかぎり、ピボットテーブル レポートのデータは更新されない。そして、データ モデルの接続プロパティの [定期的に更新する] オプションはグレイアウトされて設定不可能になっている。


3) Office データ接続のみ有効で PowerQuery によるデータ接続の更新はできない

PowerQuery のデータ モデルを使った接続 (モデル OLE DB クエリ)であっても、上記のアプリ ID とアプリ権限設定後、Excel Online や Excel Web Access Web パーツ内でのデータ更新はできない。

以下のメッセージが表示されエラーになる。

外部データの更新が失敗しました
ブック内のデータ モデルを処理しているときにエラーが発生しました。もう一度やり直してください。
このブックに指定されている 1 つ以上のデータ接続を更新できません。
以下の接続を更新できませんでいた:
Power Query - List01
接続: Power Query - List01
エラー: OnPremise エラー:問題が発生しました。もう一度やり直してください。
テーブル "List01" の処理中にエラーが発生しました。
トランザクションの別の操作が失敗したため、現在の操作は取り消されました。


もう一度やりなおして、、、とあるが、何度やり直してもデータの更新はできない。
Power Query によるモデル OLE DB クエリ / OData フィードは Power BI for Office 365 の Power BI サイトで使用する。

現状、複数あるデータ接続が、使用する機能別に用意されているため難解になっていることは否めないが、ここは過去の資産の蓄積と将来のために追加された新機能として理解するしかないかもしれない。

まとめ

Office 365 SharePoint リストと Excel 連携を最大限に活用するならば、SharePoint のリスト タブにある「Excel へエクスポート」(SharePoint リスト接続)を使わず、Excel のデータ タブにある「OData データ フィード」(Office データ接続)を使ったほうが便利になりそうなことは理解できたと思う。

しかし、ものすごく便利になるか、といえば微妙であるのは否めない。
ローカル PC の Excel で集計・分析し、それを SharePoint にアップロード、アップロードした時点での情報を Excel Online/Excel Web Access Web パーツで表示、という運用で多くはカバーできるのも事実である。

Office データ接続の OData データ フィードで、Excel Online / Excel Web Access Web パーツのデータ更新が可能になるメリットを享受できるが、たぶん、実務でこの機能を求めるのであれば「自動更新」というニーズがあるはずだ。
残念ながら、Excel Online と OData データ フィードだけでは自動更新のニーズを満たすことはできない。

この自動更新のニーズを満たすのが Power BI だと考えている。

事実、Power BI には以下の設定オプションがある。


残念ながら PowerBI はサブスクリプション購入したばかりで実務運用のレベルまで使っておらず、かつ、その設定も確実に理解していないため、これ以上の紹介はできないが、近いうちに紹介することができるだろう。

非常に長いエントリーになってしまったが、マイクロソフトによる日本語ドキュメントがまだ整備されていないようなので、何等かの参考になれば幸いである。
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自己紹介

自分の写真
1989年新卒で日本IBMに入社しダウンサイジング担当としてホストコンピュータと繋げるオフコン、UNIX、PCサーバーのプロジェクトを担当。1997年 MSKK(現日本マイクロソフト)入社、NT4出荷に伴い企業向けサポート部門のビジネスマネージャーとして Excel 使いとなり、2002年 にMSMVPなどをサポートするユーザーコミュ二ティ部門を設立、部門をリード。2006年にMSKK退職後、企業向けのITトレーニング会社・団体に携わり、2014年頃よりPowerBI勉強会主催メンバーの一人として参画、そのコミュニティ活動で MSMVP for Data Platform PowerBI 2017受賞。https://mvp.microsoft.com/ja-jp/PublicProfile/5002635 同年にMVP Awardを返上し、アマゾン ウェブ サービス ジャパンに入社、コミュニティプログラム担当として現在に至る。