すでに、あるフォルダーにある複数の Excel ブックを取り込む方法を紹介してきましたが、もっと簡単になりました、というブログ記事が 2016年12月19日の Microsoft Power BI Blog にて公開されました。
Microsoft Power BI Blog - December 19, 2016 by The Power BI Team
Combining Excel Files hosted on a SharePoint folder with Power BI
原文は「SharePoint フォルダーの複数のExcelファイル(ブック)を Power BI で結合する」という内容です。SharePoint フォルダーを例にしていますが、SharePoint でなく、ローカルのフォルダなどでも同様の操作になります。
これまで、Excel.Workbook 関数を手で入力する方法を紹介してきたわけですが、それをせずとも、複数ブックを結合することができるようになりました。まだ、Power BI Desktop (2016/11版) でしか確認できていませんが、そのうち Excel の取得と変換や Power Query でも利用可能になるでしょう。
以下は、SharePoint フォルダーではなく、ローカルのフォルダーで試してみての結果です。
・ フォルダーを指定して [編集] ボタンでクエリ エディターを起動
クエリ エディターでは、フィルダーにあるブックの情報(属性)が表形式で表示されています。ここから、名前や拡張子などを使って「オートフィルター」のフィルターオプションと同様の操作で絞り込みました。
・ [バイナリの結合] ボタンで Binary からオブジェクトを取り出す
これまでは、[Content] 列にある [Binary] の中にあるオブジェクト(シートやテーブル)を取り出すために、カスタム列の追加と Excel.Workbook を使って、ブックの中にあるシートやテーブルを抜き出していましたが、今回の拡張から、[Content] 列のバイナリの結合ボタンを押すと、新しいダイアログウィンドウが表示されるようになりました。
[Content] 列にあるバイナリの結合ボタン |
バイナリの結合ウィンドウ |
Data列が追加され、Binaryの中のTableが抜き出された状態 |
・ テーブルだと本当に楽です
ただし、テーブルでなく「範囲」だと、不要な行を削除したりする必要があります。もちろん、もとのブックに含まれるデータが「テーブル」であれば、不要な行に対する処理は必要ありません。
現時点では Excel 2016 の Office Insider スロー更新チャンネルの「取得と変換」では、上記の機能は確認できていませんが、近いうちに Excel でも利用可能になるでしょう。
4月4日公開の
返信削除powerQueryバージョン: 2.42.4611.421 32 ビットで
確認できました。便利ですね