2014/11/28

Excel ユーザーのための Office 365 SharePoint Online

Office 365 というサービスは今後のマイクロソフト社の主流のサービスと位置付けられていると考えてよい。多くの製品開発はまず Office 365 というクラウドサービスを対象に行われ、その後、オンプレミスと呼ばれるサーバー製品にフィードバックされることが、マイクロソフトの開発責任者によって明らかにされている。 Office にしても、Office Premium や Office 365 Solo といった商品・サービスが登場し、クラウドや Office 365 の存在を無視し続けることがデメリットになりつつある。まして、企業で Office を利用しているユーザーであればあるほど、Office 365 の恩恵を受ける可能性が高いのだ。 その Office 365 の中でとりわけ利用・活用に頭を悩ませているのが...

2014/11/26

PowerPivot で計算フィールドを使う

Excel の Pivot テーブルの集計アイテムや集計フィールドを使いこなすのはなかなか難しいが、もし使いこなしているとすれば、PowerPivot で同様に機能を提供する「計算列」や「計算フィールド(メジャー)」の考え方は問題ないであろう。 PowerPivot で「集計アイテム」や「集計フィールド」がグレイアウトされて選択できない状態になるが、これはこれまでの制限の裏返しでもある。 以下の Excel のピボットテーブルの Office Online の記事「ピボットテーブル レポートで値を計算する」を読むとわかるが、ことあるごとに「OLAPデータベースサーバーのデータは使えない、OLAPの管理者の問い合わせてください」というくだりが出てくる。 Office Online 「ピボットテーブル...

2014/11/21

PowerPivot で計算列を作る

PowerPivot や Excel 2013 以降の新機能である「リレーションシップ」を使いテーブルをデータ モデルに追加するとピボットテーブルの「グループ化」や「集計フィールド」、「集計アイテム」が使えなくなることはすでに紹介した。 http://road2cloudoffice.blogspot.jp/2014/11/powerpivot.html 結論から言えば「データ モデル」を使った場合は PowerPivot を併用しないと、これまでピボットテーブルで行っていたことができないと思ってもいいだろう。前回は「階層」を使ったグループ化を紹介したが、今回は集計フィールドや集計アイテムに相当する「計算列」と「計算フィールド」について紹介する。 なお、繰り返しになるが、データ モデルを使うことで「グループ化」や「集計フィールド」や「集計アイテム」が使えなくなり、「新しい...

2014/11/16

PowerPivot で日付のグループ化

PowerPivot は強力な Excel のアドインであることは以前に紹介した。 http://road2cloudoffice.blogspot.jp/2014/11/blog-post_7.html ここで紹介したのが PowerPivot はデータモデルを採用しているため、これまでの Pivot テーブルの機能で使えていたものが使えなくなる、その代表が「グループ化」と「集計フィールド、集計アイテム」の追加だ。 コンテキストメニューのグループ化がグレイアウトされ選択できない状態 集計フィールド、集計アイテムがグレイアウトされ選択できない状態 特に日付のグループ化はデータを分析するためには必須である。この対応方法を今回は紹介する。なお、そもそも PowerPivot...

2014/11/11

テーブルのすすめ Office 365 連携 SharePoint リスト

Excel 2007 以降で「テーブル機能」が重要になることを紹介してきた。 ピボットテーブルの参照先や、グラフの参照先にテーブルが指定されていれば、同様に元のデータの増減に自動的に対応する。元データの増減への自動対応は Excel 2003 以前では複数の関数を組み合わせることで対応できた場合もあったが、テーブル機能を使えばそのようなテクニックを使わなくても簡単に実現することがわかったと思う。 このような「参照先データ」は、通常「マスターデータ」と呼ばれるものや、ある条件の集計結果データであることが多い。(月次締めなど)それらの多くは個々人の PC に入っている Excel のワークシートで管理されていることは稀であり、小規模でも Access のデータベース、大規模になれば SQL...

2014/11/07

[Excel] テーブルのすすめ ピボットテーブルとリレーションシップ

今回も Excel 2007 以降の重要な機能追加である「テーブル機能」を使った話です。 ピボットテーブルの参照先としてテーブルを使う すでにテーブルを参照先範囲に指定することでデータの増減に自動的に対応する恩恵を受けることは入力規則や関数で紹介してきました。 同様にピボットテーブルの参照先範囲としてテーブルを指定すると、動的にデータの増減(参照先範囲の変化)に対応できます。ただしピボットテーブルの「更新」はこれまで同様押す必要はあります。 元データの行の追加だけでなく、列の追加にもピボットテーブルは対応します。 ピボットテーブルを使うユーザーはすでに参照先データがきれいな「表」になっているはずです。その表をテーブルに変換して、ピボットテーブルの参照先としてテーブルを指定するだけでこの恩恵を受けられるのです。これを使わない手はありません。 ただ、残念なことに、この「ピボットテーブル」の結果の表は「テーブル」機能で実装されていません。テーブル機能が出る前からピボットテーブルは存在し、その実装は同じ「テーブル」という用語を使っていても違うのです。ピボットテーブルの参照が構造化参照のようになれば、、、と思いがちですが注意してください。 そのかわりと言ってはなんですが、Excel...
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自己紹介

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1989年新卒で日本IBMに入社しダウンサイジング担当としてホストコンピュータと繋げるオフコン、UNIX、PCサーバーのプロジェクトを担当。1997年 MSKK(現日本マイクロソフト)入社、NT4出荷に伴い企業向けサポート部門のビジネスマネージャーとして Excel 使いとなり、2002年 にMSMVPなどをサポートするユーザーコミュ二ティ部門を設立、部門をリード。2006年にMSKK退職後、企業向けのITトレーニング会社・団体に携わり、2014年頃よりPowerBI勉強会主催メンバーの一人として参画、そのコミュニティ活動で MSMVP for Data Platform PowerBI 2017受賞。https://mvp.microsoft.com/ja-jp/PublicProfile/5002635 同年にMVP Awardを返上し、アマゾン ウェブ サービス ジャパンに入社、コミュニティプログラム担当として現在に至る。