Excel 2016 Preview 版で Power Query がデータタブに移動してアドイン扱いではなくなった、、、という投稿を書き、2015年4月時点で Power Query (Power BI Excel アドインのひとつ)をインストールできる Excel のエディションの話をまとめました。
Power Query が Excel の Professional Plus や Office 365 ProPlus だけしか使えない現状に対して、Excel 2016 で「もし」 Professional や Home and Business でも使えるようになったら、マイクロソフトの英断を称えたいですね、としました。
実に吉報です。
2014年4月リリース版の 2.22.4007.242 から、Power Query は制限付きながらも全エディションで利用できるようになりました。
制限は以下のデータ接続が使えない、という点です。(抜粋。詳しくは上記リンクで)
- Power BI データ カタログ
- Azure-based data sources
- Active Directory
- SharePoint Lists
- Oracle
- DB2
- MySQL
- Dynamics CRM
- SAP BusinessObjects
- Salesforce
これは、Microsoft SQL Server データべ―スや Access データベース、SQL Server Analysis Services データベースはデータ接続可能ということ。Facebook や ODBC も可能ですね。
また、このブログでは Office 365 の SharePoint Online と Excel の連携を紹介していますが、データ接続方法は OData Feeds を使っています。
Excel Services によるデータ更新を Web パーツでやりたい場合の接続は Power Query ではなく、標準機能の「データ接続」にある OData Feeds を勧めています。
ということは、手持ちの LENOVO Miix 2 8 に入っている Excel 2013 Home and Business でも、Power Query が使える、ということになるので、早速やってみました。
Excel 2013 Home and Business に Power Query 2.22 をインストールする(全く問題なし)
Lenovo Miix 2 8 には Excel 2013 Home and Business がインストール済みです。
上記のダウンロードセンターのリンクから 2.22.4007.242 の Power Query をダウンロードして、msi セットアップを実行すると、なんの警告もなくあっさりと Power Query が Excel 2013 Home and Business にインストールされました。
Power Query タブが追加されていますが、[外部データの取り込み] に [Azureから] がないのがわかります。
[データベースから] を展開すると、絞りこまれたデータベース ソースが表示されます。
[その他のソースから] は以下になります。
SharePoint のドキュメント ライブラリーにある Power Query OData Feed 接続による SharePoint リスト テーブルのブックを開いて更新するも、なんの変わりもなく。。。
Excel 2016 が出る前に、まさにマイクロソフトは英断しましたね。
接続先の制限があるとはいえ、通常の Excel ユーザーにしてみれば、この程度のデータ接続先で問題はないでしょう。
Microsoft さん、よくぞこの決定をしましたね。すばらしいです!