Amazon QuickSightが一般提供開始(日本はプレビュー)
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/amazon-quicksight-now-generally-available-fast-easy-to-use-business-analytics-for-big-data/
去年の10月の Amazon のイベントで Amazon QuickSight が披露されて、いくつかの記事になっていました。
@IT AWSのセルフサービスBI、「Amazon QuickSight」とは何か
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1510/15/news033.html
このブログでは Microsoft の Excel と Power BI を扱っていますが、Power BI のエリアでは、Microsoft のみならず、多くの BI サービスを提供するベンダーがしのぎを削っています。
で・・・正直いって、それほど各社に大きな「差」があるわけではないと感じています。
ガートナーさんはお得意のマジック・クオドランドでポジショニングしてますが。
http://it.impressbm.co.jp/articles/-/13288
Magic Quadrant for BI and Analytics Platforms 2016 出典:米Gartner |
クラウドサービスにするメリットは多くあります。なんといっても、レポートやダッシュボードなど、分析結果の「共有」はクラウドならではのメリットを享受することができます。ここは Excel の不得意なところですからね。
Amazon QuickSight は、他の BI ツールとはちょっと違うアプローチをしているように思えました。それは「ストーリーボード」です。
(おおよそ、SPICE で言っている、超高速とか、パラレルとか、インメモリとかは、だいたい同じようなコンセプトとテクノロジーで各社が実装しています)
ストーリーボードが面白いのは「データでストーリーを語る」と言い切っていることです。
Power BI Services でダッシュボードを作って、他のメンバーと共有したとします。もちろん、テキストボックスなどはあるので「ここのポイントは~」などというコメントは入れられますが、あくまで「補助的」なものです。
ダッシュボードの共有の「目的」は、たしかにリアルタイムもしくは定期的に、決められたKPIやデータを時系列や、最大・最小、全体に対する割合などでチェックすることですが、それでもダッシュボードを単純に見るだけで、それを見た人が問題を把握するなんてことは理想にすぎないと思いませんか。
データドリブンなプレゼンテーションができたら・・・なんて思っていたところに、この QuickSight がストーリーボードのコンセプトを持ってきて、ちょっとわくわくしました。
以下のビデオが AWS QuickSight を紹介している最近のものかなぁ、と思います。(AWS Summit Series 2016 | Chicago) この動画の中でストーリーボードのデモが 35分ころから始まります。いわゆる、全体から特異点を見つけ出してドリルダウンしていく過程です。(ごめんなさい。言えるほど自分がすごいわけではないですが、それほど面白い、わかりやすいデモではありません>< でも、全体を通してみてみる価値はあります。)
1年間のお試し無料枠があるので、すでにAWSアカウントを持っていれば、無料で利用可能です。(日本はプレビュー)
たぶん、PowerBI から見ても無視できない存在になりそうです。
で・・・
今週末に Power BI コミュニティで登壇しますが・・・満席でした><
https://connpass.com/event/43908/
今回は、日本政府観光局さんのデータを使って、ハンズオン的に以下をご紹介したいと考えています。
(1)ブックに存在する複数のワークシートからデータを一気に取得する
(2)クロス集計表を「ピボット解除」を使ってテーブル形式に変換する
(3)なんらかの結果を Power BI Services を使って共有する
(1)、(2)は Excel の取得と変換でも、Power BI Desktop でも操作は一緒です。Excel 2016 や Office365 ProPlus Excel をお持ちの方は Excel で、持っていない方は Power BI Desktop で一緒に操作しましょう!